同好会
>
ハイキング同好会
>
ハイキング手帖
> 第2回ハイキング同好会手帖
第2回ハイキング同好会手帖
梅雨の季節らしく連日の雨で天候が心配されましたが、当日は曇りでハイカーにとっては動きやすい天候となりました。参加者は6名。今回は80歳の宮地さんが参加されました。宮地さんは登山歴がながく、88歳で西穂高に登ることを目標にされていました。頭が下がります。中高年の我々にとって気概と、ただならぬ迫力をいただきました。
第2回目のハイキングは西武秩父線吾野駅から顔振峠に向かって出発しました。舗装道路から林道に入り、しばらくして顔振峠への登り口に来たところで靴紐を締め直し、山道を登っていきます。思っていたよりは涼しく、汗ばむこともありません。しかもすれ違う人もほとんどなく、たんたんと進むことができます。摩利支天という立派な神社当たりに来ると顔振峠の茶屋が見えます。峠まであともう少しです。
顔振峠は源義経の東下りの伝説があるところで、峠からの眺望がすばらしく、顔を振り向けながら通ったと伝えられています。空気がすっきりとして晴れた日には秩父の山々が折り重なり、その上に富士山が見えます。今日は残念ながら曇りで霞んでます。それでも顔振峠から遠くを見ると秩父連山の片鱗がかすかに浮かんでいます。高台の茶屋でゆっくりと昼食を兼ねて景色を満喫しました。茶屋でいただいた冷たいとろろ蕎麦はなかなか美味しかった。一段と元気になって再出発です。
顔振峠から諏訪神社を通って、杉林の静かな道をさくさくと歩き続けると十二曲り、エビガ坂と滑りやすい坂道になります。この周りの杉林は枝払いされ、よく手入れがされています。目を下に向けると、深い緑色で群生したシダが一面に広がっています。大きなシダに驚きながらユガテに向かって進みます。尾根道から下って集落の庭先をかすめながらユガテの里に出ます。のどかな風景に浸りながら、周りを見回すと蕾を付けたひまわり畑がありました。丹精込めた花畑がもう少しで見られそうです。
ユガテを過ぎ、東吾野駅に向かって下ります。山道が終わり、駅に向かう途中に屋根の曲線が美しく、気品漂う阿弥陀堂がありました。福徳寺です。鎌倉時代末期の建築様式ということです。義経伝説も含め、この地域の文化の深さを物語っています。10時に吾野駅を出発し、予定通り東吾野駅に3時過ぎに着きました。今回のハイキングは、ルートがしっかりと整備されていたので終始快適なピッチで歩くことができました。
第3回目のハイキングは10月2日(土)を予定しています。企画はHPに掲載しますので楽しみにしていてください。