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ハイキング手帖
> 第9回 ハイキング手帖
奥の院までの行程は、地図で見る限り、さほど登りもないだろうと想像していたのですが、目的地に近づくにつれ、急な登りとなってきました。平均年齢70歳を超えるハイカーチームにとっては酷な試練であります。ルートも落葉だらけで滑りやすく、その上だんだんと細くなり、やがてガツガツとした岩の塊に変わってきました。何回となく歯を喰いしばって、ようやく目的地に到着。これまでの険しい顔つきから一転して、にこやかでふくよかな面々になっていました。
奥の院
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宿 坊
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意気揚々として、忘年会場に向かうためにルートを反転。会場は昨年と同じ宿坊の「山香荘」。ここの蕎麦セットはすばらしい。質、量とも良く、おまけにヒノキ風呂付き。寒さも飛んでいく。皆して風呂で温まり、さっそく乾杯。ビールでほろ酔い加減になり、来年の構想を思い思いに語り合う。「是非、尾瀬にいきたい」と誰からともなく発せられると、「そうだ、そうだ」となり、尾瀬行きが決まってしまいました。こうして、来年への思いを熱く抱きながら、冷気漂う御岳山を後にしました。
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