同好会   >   ハイキング同好会   >   ハイキング手帖   >  第3回 ハイキング手帖


沢を過ぎると、ようやく山らしい急斜面が続く。岩茸石からゴンジリ峠に向け、メンバーの足取りが重くなり始めた。だが、一人、余裕のある笑顔で周りを元気にさせてくれる人がいる。中西勝之さんだ。70歳を超え、今年、念願の富士山に登頂している。見事だ。体も気力も充実していることはなんとすばらしいことか。 ゴンジリ峠で昼食にした。登り始めてから3時間が過ぎた。ここまで来ると、さすがに峠らしく人の往来で賑わう。頂上まではあともう少し。エネルギーを補給して最後の登りに向かう。頂上は広く、ススキの穂が歓迎してくれた。秋のヒンヤリとした爽やかな風が流れている。多くのハイカーが満足げに大パノラマを楽しんでいる。西に目を向けると東大和方面だとすぐわかる西武球場ドームが見える。頼もしい目印だ。



木立の隙間から名栗湖が
かすかに見えた

山頂からの景観
ススキのかなたに連なる山々

岩茸石にて

いよいよ、下山にかかる。ルートは滝ノ平尾根をつかう。“さわらびの湯”に向かうもので、ひたすら下るルートだ。下山途中に、萩が咲いているのを見かけた。自然に咲いている萩は可憐で、綺麗だ。斜面の北側は自然林が見られるが、南側は杉の人工林が広がる。下るにつれて、杉林に入り込む。足を掛けようとしているかのように杉の根が押し寄せてくる。つまずかないよう用心しながら進む。 無事にバス停“さわらびの湯”に到着。メンバーの顔は満足げだ。朝、ここから出発した。変化に富んだ一日であった。年齢差はあるにせよ、ハイキングに必要な連帯感が備わっているのがうれしい。


次回のハイキングは、12月11日(土)に行います。ハイキング終了後に打ち上げをします。詳細はホームページでお知らせします。なお、第3回ハイキング手帖から、新企画として、参加者の感想を掲載することにしました。
リーダー:朝倉