同好会   >   ハイキング同好会   >   ハイキング手帖   >  第4回 ハイキング手帖


 小休止をとりながら大野峠に辿り着く。ここから頂上に向かうルートは清々しく見晴らしが良い。右側はヒノキの人工林。左側はクヌギ等の落葉広葉樹林で、木々の間から、奥武蔵・秩父の雄峰“武甲山”や大持山、武川岳等が見える。落ち葉の上をサクサクと音を立てて進む。頂上近くになると、白い絨毯のようなものが見える。2〜3日前に降った雪らしい。

このあたりは真冬になると雪が膝まで積もり、ルートが見えなくなる。緊張感が走るくらいだ。頂上に着くと、陽気に誘われた人たちで賑わい、まるでピクニック気分だ。鍋をつくる笑顔が少し羨ましい。われわれも早く鍋が欲しくなる。展望台から見る眺めをそこそこに簡単な食事を済ませて下山となった。

 忘年会場は、料理自慢の民宿。最初に露天風呂に入って汗を流し、乾杯となった。まず地元のコンニャク刺身にありついた。これがいける。楽しみにしていた野菜と肉をたっぷり入れた鍋をつまむ。もう、最高。旨い。何回もおかわりしてしまった。アルコールも入り、一段と話が弾む。

 いつも笑わずにはいられない会話がある。東大和稲門会ならではのことだ。また来年も楽しい企画をつくり、健康づくりを目指して仲間の輪を広げて生きたい。帰りは赤くなった顔で駅までトボトボと歩きながら酔い覚まし。運よく池袋行きの電車に乗れた。暗くなった電車の窓には満足した顔の輪が映っていた。
霧に包まれた武甲山



丸山山頂より


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